• 場 所：牡丹園
  
• 日 時：２００１年１１月４日（日）午後２時００分〜
  
• 参加人数：１０名
  
• 予 算：ご想像どおりけっこうなお値段）
• 予　　約：あり
• リクエスト：
  • 蒸す以外の上海蟹料理をたべさせてください
  • 化学調味料をできるかぎり使わないでください
  • 出席者は、全員好奇心旺盛でどんなものでも食べます

1.上海蟹	2.あばれる上海蟹	3.鯛のお刺身牡丹園風	4.上海蟹肉蟹味噌スープ

• １〜２上海蟹
  面々が三々五々集まると、店主登場。「本日は上海蟹３０杯を使います」とのセリフと共に３０杯の上海蟹が登場しました。
  一同、その壮観な光景に歓声が沸きあがります。
  牡丹園の店主は、人を驚かせるのが大好きなのです。一匹ずつひもで縛ってあるのですが、緩んだ一匹がテーブルを元気に暴れまわります。
  なお、宴会終了後に、使用した上海蟹は３６杯であると上方修正されました。
  
  
• ３．鯛のお刺身牡丹園風
  尾頭付きの大きな鯛の刺身。ワンタンの皮を揚げたもの・砕いたナッツ・ガリ・レタスの千切りをよく和えて食べます。これは好きな一品です。
  中国料理の宴会ではありがちな、叉燒やくらげや蒸し鷄の前菜とは違って、楽しいものです。
  
  牡丹園でこの前菜がでると、締めは鯛のアラを使った潮汁を使った上湯炒飯がお約束です。
  本当に美味しいです。刺身も上湯炒飯も。
  
  
• ４．上海蟹肉蟹味噌スープ
  「上海蟹７杯を使いました」との前口上付きでゴージャスなスープが登場してきました。見事な黄金色をしています。
  しかし、大きな期待とは裏腹に、普通の蟹肉と蟹味噌のスープでした。期待し過ぎたようです。
  
  上海蟹のカラでダシを取ると美味いですから、それを活かした味付けにするとよかったのではないでしょうか。
  これは、今後の課題として欲しいものです。
  
  店主が「味付けはこのままでいいか？」と問い合わせてきたので、薄めでつくってもらうように要請しました（スープの塩気が強かったものですので）。
  店からこういう風にいってくれるのは、とても助かります。
  
  

5.海鮮茶碗蒸	6.上海蟹の炒め	7.上海蟹と鼈の土鍋煮	8.上海蟹と鼈の土鍋煮

• ５．上海蟹の蟹味噌をたっぷりあんかけにした海鮮茶碗蒸
  牡丹園には、超有名なウニの茶碗蒸しがありますが、それよりも遥かに美味い卵白のみで作った海鮮茶碗蒸があります。これに蟹味噌あんをトロ〜っとかけたものが登場。
  期待通りの美味さで、スープで心配だった雲行きが吹き飛びました。
  
  
• ６．上海蟹とチンゲンサイとトック（餅）の炒め
  蟹味噌でまっ黄色！本当は中国の餅・年[米羔]を使いたかったのだそうだが、時期的にまだなんだそうだ。で、韓国のトックを使用。
  直ちにご飯を大量注文して、ご飯とまぜまぜして食べました。血圧が上がるのが判るほど美味い。餅を使用するところが面白く、この日、一番のお気に入りです。
  
  
• ７〜８．上海蟹とすっぽんの土鍋煮
  上海蟹・すっぽん・豚の脂身・椎茸・生姜・ニンニクをえもいわれぬ香辛料の風味とともに、素晴らしい土鍋煮が登場してきました。その重厚さから、気品さえ漂います。いかにも廣東料理風の煮込みで、美味いは身体も暖まるはで大満足です。
  牡丹園の料理は、見た目の綺麗さを優先していることもあり、見た目のディープな料理はあまり出しません。これは特別なものなのだそうです。
  ちなみに、エンペラの部分が煮込んでいなくて、食べられませんでした。これは勿体無いことです！
  
  

9.揚げ上海蟹	10.蟹味噌きし麺	11.上湯炒飯	12.大學芋

• ９．上海蟹を揚げたものにタカの爪の風味をつけたもの
  揚げて蒸した上海蟹に、上海蟹を揚げた時にでた「蟹の旨味をたっぷり吸った油」を山のようなタカの爪にジュウーとかけたもので埋めた料理。ん〜、何だか判りましたか？
  タカの爪のてんこもりの中に上海蟹が入っている、といえば伝わりますでしょうか？上海蟹にタカの爪の風味を移らせるのが目的なんだそうです。
  
  見た目ほど辛くはありませんが、今回の料理のうちで最も、上海蟹の蟹肉の旨味を引き出した料理でした。
  これは、興味深い料理でした。
  
  
• １０．上海蟹の蟹肉蟹味噌あんを和えたきし麺
  贅沢を極める一品の登場。杞子の実の甘さが、料理をひきたてます。うんまい！美味すぎる！でも、コレステロールは上昇の一途です。
  しかし、贅沢過ぎないか？今日の予算、全然足りないんじゃねーのか？ちょっと心配になりました
  
  
• １１．上湯炒飯
  薄味でつくったシンプルな炒飯を、はじめに登場した鯛の刺身の残りのアラでつくったスープをかけて茶漬けのようにして食べます。何度食べても美味いなあ！
  牡丹園の宴会ならではの炒飯である。ん〜、シアワセだあ〜！
  
  
• １２．大學芋
  これは、牡丹園のおばあちゃん特製の大學芋。この料理のために、店まで来てくださったのだそうだ。うまいねー。何だか幸せな気分になってきました。おばあちゃん、ありがとー！
  
  

今回の牡丹園での上海蟹の宴会。内容についていろいろと相談しました。店にとってもはじめて客に出す料理ばかりで、必ずしも満足なできだったとは言いきれないかもしれません。
しかし、私にとっては期待を遥かに上回る料理の連続。正直なところ、驚いてばっかりでした。大満足です。
ただし、スープだけは改善の余地は大ありですので、検討していただきたいものです。

ところで、調子に乗っていろいろリクエストしてしまいましたが、店の混雑具合、規模から考えると、これだけの料理をだしてもらうにはかなり迷惑だったに違いありません。
一応、やや混雑が緩和される午後２時からの宴会開始を設定しましたが、やっぱり、相当な迷惑だったことは変わりがありません。

もし、牡丹園に限らず規模の小さな料理店で宴会を設定する時、特に面倒なリクエストをするのであれば、平日にするとか時刻を考慮するとかの配慮をしてあげて欲しいものです。

今回は、牡丹園さんに大変にお世話になりました。
来年が楽しみです。