子供の頃、８月３１日といえば、『楽しかった夏休みが終わってしまう』というせつない気持ちと、
『はやく学校にいって友達に会いたい』というワクワクした気持ちが相俟って、
なんともいえない気分になりました。もちろん、宿題なんてやっているわけないし。
いまだにそういう気分を引きずっているのでしょうか？
私的には、８月３１日で夏は終りなんです、ええ。９月１日から秋。

そんな夏の最後の日、冷夏(2003年は記録的な冷夏となった)とはいえ、夏とはお別れのケジメをつけようと、宴会を催しました。
今回のテーマは、梅干と西瓜。深い意味はございません。ええ。

◆◇◆　ご注意　◆◇◆
ここで登場する料理は、予約が必要な夏ならではの、それなりの人数が必要な宴会料理ばかりです。
同じような料理を希望される方は、ある程度の人数を揃えたうえで、予約時にお店の方と充分に相談してください。

宴会では、大抵何らかのテーマを設けている。
その方が、話題性もあるし、店もやりやすいと思うからだ。
今回の、梅干と西瓜。ちょっとうまくいかなかったものもあるが、楽しいものとなったし、新しい発見もあった。
このような積み重ねは、大切にしたいものだ。

ところで、蒸したての鷄蛋[米羔]が食べられるとは夢にも思わなかった。
今回、鷄蛋[米羔]をだしていただけたのは、牡丹園のおばあちゃんが、たまたま気分が乗っていたからだと思う。
これは、大変に栄誉なことだ。

牡丹園にとって鷄蛋[米羔]は、メニューから消えて久しい幻の一品。
おばあちゃん以外のひとが作っても、満足できる水準に達しないので、メニューから消し去ってしまったのだそうだ。
それだけに、客の側からだしてくれなどと言うのは、ヤボの極みだと思う。
私も、どんなに食べたいと思っても、自分から要求はしない。
おばあちゃんが、乗っているときに運良く宴会を設定したひとだけが、その栄誉に浴することができる。
そして、私は運がよかったのだと思う。