横濱中華街光臨指南・外傳
【喜記炒蟹専家】
HEI KEI FRY CRAB EXPERT
☆★☆香港の地元の人たちが毎夜押し寄せる店☆★☆
「香港で屋台に挑戦してみたいけど、いまひとつ勇気がない」あなた。「蝦・蟹・蝦蛄をたらふく食べてみたい」あなた。「化学調味料なんかへっちゃらさ」と豪語できる強靭な肉体をもつあなた。「今香港でもっとも注目すべき店に誰よりも先に行ってみたい」あなた。そして、「香港の活気を身近に感じたい」あなた・・・
そんなみなさんにぜひお勧めしたいお店を紹介します。その店の名は《喜記炒蟹専家》。香港・銅鑼灣と灣仔の間あたりの謝菲道にあります。謝菲道は、日本の景気がよくないのと同様、香港の景気も今ひとつよくないためか夜もまるで活気のない通りです。しかし、この店だけは地元のひとたちで毎夜ごった返しています。
この店で扱う料理は、漁師さんたちが船の上や漁港の片隅でつくるような料理が中心。塩・醤油・胡椒・揚げたニンニクチップ・豆[豆支]などで豪快に味付けしたものばかり。食べる方も豪快に楽しんでいって欲しいものです。もちろん、汚れたら困るような服などは厳禁です。
☆★☆ データ ☆★☆
- 場 所：喜記炒蟹専家
- 日 時：１９９８年８月９日（土）午後８時００分〜（予約なし）
- 参加人数：５名
- 費 用：ひとり約ＨＫ＄２００
☆★☆ 料理 ☆★☆
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| 1.蒜茸韮菜花 |
2.油鹽水浸鷄脚 |
3.[豆支]油皇大蝦 |
4.[豆支]椒炒大[虫見] |
- １．蒜茸韮菜花
ニラの芽（花付）のニンニク炒め。いきなり旨い野菜だ。味付けは、醤油系の味付けでピリリと辛い唐辛子がアクセント。バリバリ食べた。少し塩っぱかったが私は気にならなかった。ご飯がほしくなった。
- ２．油鹽水浸鷄脚
鷄の脚塩水浸け。ひとさらに鷄脚がテンコ盛りである。美味しさ満点である。喜記の料理は全体的に味が濃い傾向にあるので、こういうさっぱりとした料理を組み込んでおくとよい。
- ３．[豆支]油皇大蝦
大蝦の醤油炒め。日本でこの料理を注文したらいったい幾らすることだろう。でも、ここでは値段をそんなに気にすることはない。豪快に手で食べましょう。喉が渇くぜ！
- ４．[豆支]椒炒大[虫見]
浅蜊のみそ炒め。日本でも比較的お馴染みの料理だ。もちろん、味は濃厚。ビールのお伴に最適の一品。
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| 5.[豆支]椒炒大[虫見] |
6.油鹽水浸鷄脚 |
7.喜哥 |
8.椒鹽瀬尿蝦 |
- ５．[豆支]椒炒大[虫見]
[豆支]椒炒大[虫見]の近景。美味い！
- ６．椒鹽瀬尿蝦
蝦蛄の塩胡椒炒めニンニクチップ添え。香港九龍城の《創發潮州飯店》の上を行く旨さ。値段が安いのは蝦蛄が小ぶりなためではないか？しかし、鮮度も抜群で味には問題はない。肉も詰まっていてとても旨い。
- ７．喜哥
店のご主人。新鮮な蝦・蟹・蝦蛄を求めて東奔西走する。ちなみに店は家族が力を合わせてきりもりしているんだそうだ。
- ８．椒鹽瀬尿蝦
６の料理をややひいた位置から撮影した。なんかいい写真だなあ。
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| 9.葱姜炒蟹 |
10.椒鹽鮮[魚尤] |
11.上湯水浸[虫見] |
12.[豆支]椒炒青口 |
- ９．葱姜炒蟹
肉蟹の葱生姜炒め。ハサミの部分が特に美味い。
- １０．椒鹽鮮[魚尤]
イカの揚げもの。これは、特別に美味いとは思わなかったけれど、また、食べたくなる一品だ。
- １１．上湯水浸[虫見]
浅蜊の上湯茹で。上湯といっても、この店のものはクノールのチキンスープである。「金華火腿でとった上湯じゃないとね」などと言う輩は、私の友達にはなれない。どうぞ他の店に行ってくだされ。濃厚な味付けの料理が続くなかで、さっぱりとした塩味の料理は、よいものだ。
- １２．[豆支]椒炒青口
ムール貝の味噌炒め。ちょっとありがちな味。あんまり面白くない。
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| 13.金銀蛋浸○菜 |
14.秘製沙律骨 |
15.蟹 |
16.蟹・蟹・蟹 |
- １３．金銀蛋浸○菜
皮蛋と紫蔓草のような野菜の煮込み。以前、銅鑼灣の《農圃》という店ででクソ不味い ものを食わされたことがある。《喜記》のおかげで、この料理はとても美味しいものだということがわかりました。
- １４．秘製沙律骨（もしかしたら、沙律ではなく沙拉だったかも知れない）
豚の排骨をベタベタに甘くしたタレとマヨネーズで和えたもの。正直言って、禁断の味。これを食べて「不味い」といえるひとがいたら、お目にかかりたいものだ。非常に”やばい”味である。超お勧めの一品。
- １５．蟹
ちょっとブレちゃったね。蟹である。調理される寸前
- １６．蟹・蟹・蟹
調理されるのを待つ蟹たち。
今回は、常連の香港人が「日本人のお客を連れてきた」ということで、お店も何品かサービスをしてくれました（気前がいいのだ）。このサービス部分を差し引いて考えた場合でも、この店の良さ・楽しさを味わうことができると思う。
特に注目すべきは、材料の鮮度の良さです。実は、私は冷凍ものや鮮度の少しでも劣る蝦蟹類を食べるとかなりの確率で湿疹・ジンマシンがでます。しかし、この店でさんざん蝦蟹蝦蛄を食べ尽くしても、全く湿疹に悩まされることはありませんでした。
また、この店で食べるという野趣溢れる楽しさはいいものです。となりのテーブルのお客さんとの距離５ｃｍ。ギチギチに詰め込まれているんですよ。すし詰め状態で食べる楽しさもいいものです。この店に行かれるのなら、なるべく軽装で・できればウエットティッシュもあるといいです。
さて、料理のお値段。合計で約HK＄1,000。ひとりあたりHK$200。活きのよい蝦蟹蝦蛄をたらふく食べてこの値段。地元民が押し寄せてくるのがわかるというものです。
ちなみに、私が《喜記炒蟹専家》に行った時点では、酒類の販売許可がまだ取れてなかったようで、酒・水は近所のコンビニに自分で買ってくるというシステム。故に余計に安いという、お客側には嬉しい料金体系でした。
よく、日本人は蝦蟹が好きだといわれますが、香港人も日本人以上に蝦蟹好きだということがわかって嬉しい限り。
☆★☆ メモ ☆★☆
【喜記炒蟹専家◆HEI KEI FRY CRAB EXPERT】
香港灣仔謝菲道３９２號Ｈ鋪地下（即杏花酒店對面）
電話：２８９３ ７５６５
＊予約は受け付けていないようです。早めに行って席を確保しましょう！＊
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