横濱中華街光臨指南・外傳

【徳榮魚翅酒家】
TAK WIN SHARKS FIN RESTAURANT

☆★☆評価の難しい店☆★☆

香港灣仔に一店気になる店がありました。その名は《徳榮魚翅酒家》といいます。この店が紹介されるとき、ほぼ必ず《福臨門》の名がひきあいに出されます。何故なら、《徳榮魚翅酒家》は《福臨門》から”集団で”分離していったスタッフが興した店だからです。

マスコミなどでお店が紹介される場合、名店の名前が引き合いにだされることが多々あります。曰く「福臨門の料理人を連れてきた」、曰く「陸羽茶室で點心を担当していた」・・・等など。こういった前置きが単なるキャッチフレーズに過ぎないことは今や誰でも知っているところ。引き合いにだされた店を凌ぐ料理を提供する店が出現し、長続きしている店がどれだけあるというのだろうか。こと中国料理店に関しては怪しい限りです。

そうは言っても《徳榮魚翅酒家》は、気になるところです。まずは、場所の確認がてら予約を入れにいきました。

予約に行った時刻が午後2時頃だったため飲茶をしているお客さんがまだ沢山いて、なかなか活気がありました。とりあえず、テーブルの確保と時間のかかる料理をオーダーします。 私の応対をしてくれたのは、経理(マネージャー)の趙林さん。流暢とはいえいえませんが、日本語が話せますので大変にたすかりました。予約した料理は、鹽[火局]頂鴿(鴿の塩蒸し焼き)。それから、冬瓜[中/皿]。
しかし、冬瓜[中/皿]は、人数がもう少し揃わないと量が多すぎるので止めた方がよいとのアドヴァイスがあり、あえなく中止。結局は、鹽[火局]頂鴿の一品だけを予約しました。

さて、予約時刻に店に行きます。私は生れて初めて香港の料理店の受け付けで自分の名を日本読みで呼ばれました。ちょっと嬉しくなりました。他店ですと予約を入れても「やっぷんやん、さんわいっ!(日本人3人!)」で済まされてしまいます。
ちなみに《陸羽茶室》で、[T先生]とテーブルに自分の名前があったときは、感動してしまいました。これは《陸羽茶室》に行ったことのある方ならわかってもらえると思います。

話を戻します。テーブルに案内されて愕然としました。お客が3組しかいないんです。いくら景気が悪いとはいえ、美味しい店ならちゃんと客は入っています。「ひょっとして、美味しくないのかもしれない・・・」ふとそんなことを考えました。
友人が来るまで少し時間がありましたのでじっくりとメニューを読んだり、水槽で泳いでいる魚の名前などを質問したりして過しました。メニューを見る限り、価格帯・料理の構成など《福臨門》とあまり変わらないようです。

☆★☆ データ ☆★☆

☆★☆ 料理 ☆★☆

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1.例湯
2.例湯の中身
3.鹹魚蒸肉餅
4.清蒸蘇眉

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6.瑤柱八芥菜胆
7.鹽[火局]頂鴿
8.星州炒米



ということで、値段の割りにはあまり満足感の得られない食事となった。しかし、オーダーした料理の組合わせの失敗などのは、あくまでも客の責任であって、店にはない。今回、料理に満足できなからといって即座にこの店を低く評価するのは、愚の骨頂である。
《徳榮魚翅酒家》は、個室の多い点・客の相談に丁寧に対応してくれる点・サーヴィスの行き届いている点などよいところは沢山ある。このよい点を活かし、何度か通って”店を自分のもの”にすれば、きっと満足できる店に変身することだろう。

☆★附録★☆

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蘇眉◆時価HK$990

☆★☆ メモ ☆★☆
《徳榮魚翅酒家◆TAK WIN SHARKS FIN RESTAURANT LTD.》
香港灣仔駱克道353號三湘大廈3字樓(謝斐道338號3樓)
總機:2893−8899
営業部直線:2893−3892
傳真:2892−2996

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