飲茶。香港で一度でもこの楽しさに触れたひとならもう黙っていられない。
蝦餃・春巻・腸粉・蛋撻といったカワイイ點心たち。馥郁たるプーアール茶や鐵観音茶のかおり。
ううっ、我慢できん。いっちょう出掛けるか！

さて、大変残念なことに美味しい點心を提供する料理店は、おそらく横濱中華街にはありません。
かといって、横濱中華街以外で美味しい點心を提供する店がこの日本にどれだけあるというのでしょうか。
香港あたりのちょっと美味しいところにとてもかなわない・・・これが現実です。

元凶は、つくりおきと大量の化学調味料。
これさえ克服すれば、本場のちょっとぐらい美味しいところなんかにも負けない點心ができるのに！
おまけに、つくりおき點心はときどき中が冷たいままテーブルに出されることがあります。
こんなときは遠慮なく暖め直してもらいましょう。だまっていては、店のためにもよくありません。
化学調味料を使い過ぎた點心は、食後しばらくたっても舌になんともいえない嫌な感じが残ります。
食べた瞬間は美味しいと感じても、あとでズシンとくる。
私は、これがどうしても嫌いなのです。

最近、聘珍樓が料理から化学調味料排除の方向性を打ち出してきました。
他の店もどんどんこれに追随して欲しいものです。
「横濱中華街には化学調味料で味を誤魔化す店など１店たりともない！」
と世界へ胸を張って言える日がくることを祈るばかりです。

横濱中華街では、多くの店で飲茶を提供しています。
飲茶は単価が低いためか一人2,000円〜3,000円くらいのセットを組んでいることもあります。
飲茶セットは、叉燒とクラゲの前菜や燒きそばが含まれていたりと
「ちょっとちがうんじゃないの？」といいたくなるような内容だったりします。
やはり、ここは単品でいきたいものです。一人２〜３品で充分です。
足りなきゃ追加注文すりゃいいんです。
・・・といろいろ文句は言ってもやはり飲茶は楽しいです。

飲茶とは、點心をつまみながら、茶を飲み、会話を楽しむ、素晴らしい習慣です。
みなさんも、是非この素晴らしい習慣を楽しんでください。