横濱中華街光臨指南・番外編
$麗臨酒家・宴会$

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＝東京原宿・麗臨酒家の『砂鍋雲呑鷄』＝

東京原宿表参道の廣東料理店・麗臨酒家での宴会記録です。横濱中華街ではありませんが、料理の参考になると思います。ここで出た料理の一部は、大抵のお店ではメニューに載っていませんが、決して面倒でも高価でもない料理ですので、予約の際にリクエストしてみてはいかがでしょうか。

＝データ＝

• 場 所：麗臨酒家
  
• 日 時：１９９８年２月２８日（日）午後６時〜
  
• 参加人数：６名
  
• 予 算：都合により非公開・妥当な価格でした
  

＝＝＝ 料理 ＝＝＝

1.砂鍋雲呑鷄A	2.砂鍋雲呑鷄B	3.女兒紅	4.僭荳炒蝦仁

• １〜２．砂鍋雲呑鷄Ａ・Ｂ
  鷄を丸ごと一羽を使ってつくったチキンスープを張った土鍋に、白菜・蝦ワンタン・アサツキを浮かべたスープ。心身ともに暖まるスープ。
  ワンタンをかじると蝦の旨みが口の中にひろがる。香港・上環の《羅富記》の蝦ワンタンを思い出した。「ワンタンスープはこんなにも旨いのだったんだ！」という感想だ。きちんと作られたものは高価な料理でもなくても、美味しいものだ。
  普通、中国料理のスープというとフカヒレスープばかりをイメージするが、こういったワンタンスープをコースのスープとしてもってくるのもいいものだ。
  なお、土鍋には、鷄が入っているが味がダシとなって抜けてしまっています。私は食べますが、無理して食べることはないと思います。
  
  
• ３．女兒紅
  中国浙興省産の紹興酒。熱燗で飲んだ。ザラメなんてヤボなもんは入れて呑んではいけない。
  
  
• ４．僭荳炒蝦仁（「僭」はにんべん無し）
  ソラ荳・フクロタケ・中蝦のニンニク風味炒め。ソラ荳の緑が目に麗しい。味は、まあ、よくあるものだ。香りもいい。
  
  

5.粉絲雑菜[保/火]	6.[豆支]汁[魚倉]魚	7.蟹肉炒鮮[女乃]	8.蒜子牛肉

• ５．粉絲雑菜[保/火]
  イカ・蝦米[干し蝦]・ブロッコリ・キクラゲ（白・黒）・フクロタケ・ピーターコーン・腐竹その他具沢山の春雨煮込み（スープ状）。
  野菜・きのこがタップリ入った料理。どうもコース料理は野菜が不足する傾向があるのだけれど、この料理は身体が喜ぶ。嬉しい一品だ。しかも旨い。
  
  
• ６．[豆支]汁[魚倉]魚
  マナカツオらしき魚の切り身に、豆[豆支]ソースをかけたもの。こんな料理は初めて食べました。うんまい！ただし、豆[豆支]に化学調味料が含まれているようで、食べ終わったら嫌な後味が残った。ちょっと減点。でも、その減点を差し引いても十分にお釣がくる美味しさ。
  
  
• ７．蟹肉炒鮮[女乃]
  蟹肉のミルク炒め蟹子のせ。ふわふわした感触のミルク炒め。見た目とちがってかなり脂っぽい味でなかなか濃厚。食べている最中に、突然化学調味料の固まりが私の舌を直撃。同席しているひとはなにも言わないところをみると、どうやら私にとりわけた分だけ固まりが混入していたようだ。仕上がりがよかっただけに残念。それにしても、酷い味だ。
  
  
• ８．蒜子牛肉
  牛肉・フクロタケ・ニンジンの炒めもの。ちょっと退屈な一品。さらに、蟹肉炒鮮[女乃]の化学調味料がまだ舌に残っていて、味覚が鈍っている。味が分からなかった。
  
  

8.杏仁豆腐	9.揚げ胡麻団子

• ８．杏仁豆腐
  撮影するのを忘れた。とりたてて美味しくもないものだった。
  
  
• ９．揚げ胡麻団子
  定番の揚げ胡麻団子。横濱中華街の店頭販売しているものは、揚げてから暫く時間が経ってしまっている。胡麻団子は、やっぱり揚げたてが一番。これも美味しいものでした。
  
  

前半に美味しく変った料理が続いただけに、後半の凡庸さが目立ってしまった。美味しくないわけではないだけに、余計に残念な結果となりました。普段の《麗臨酒家》は、化学調味料をけっこう使っているとのことですので、オーダー時や予約時に、「化学調味料を使わないでください」と明確に言う必要があるようです。
今回は、後半は盛り上がりに欠くものとなりましたが、これは予約時にお店の方とよく相談することで、回避できることと思います。
予約時にいろいろとリクエストをするという条件さえ守っていただければ、リーズナブルでとても美味しいものを提供してくれる料理店だと思いました。

「砂鍋雲呑鷄」「粉絲雑菜[保/火]」「[豆支]汁[魚倉]魚」あたりは、他の料理店でも予約さえすればできる料理ですので、試してみてはいかがでしょうか。

言い換えるなら、予約しない限りこういった料理には巡り合えません。

＝メモ＝
《麗臨酒家》
TEL:03-5467-8282
東京原宿・表参道ファーストキッチンとコロンバンの並び。
原宿では珍しく大人でも入れる店です。

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LAST MODIFIED 01/MAR/1998 MAINTAINED BY T.K.

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