秋の気配がしてくると、上海蟹の季節だ。
そして、上海蟹の季節になると大珍樓の龍眼燉大閘蟹
（干しリュウガンと上海蟹の蒸しスープ）が恋しくなる。
これを飲まないと一年が終わらないのだ。
私の身体はそういう風にできている。

上海蟹は、２００６年ごろから値上がりに傾向にあり、
２００７年もその傾向が続いた。特に大きいサイズのものは、
顕著だという。報道によれば、来期は養殖業者の数が一気に減
らされるので、もっと価格が跳ね上がることが予想されている。
もしかすると、今回が上海蟹宴会の見納めかもしれない。
･･･そんな不安をいだきつつ宴会に臨んだ。

シーズンを締めくくるに相応しい素晴らしい内容でした。

大珍樓の方の話では、今回の調理は新しく香港から招聘したチームによるもの。
全くの無名店からの引き抜きだとのことでしたが、これほど凄い腕前を持つひと
たちが、香港では無名店で仕事をしているというのも凄いなあと思います。
確かに、香港の場合、有名店とか高級店がそんなに美味いのか？と聞かれると、
「そうとは限らない」わけで、全くの無名店でも美味しい店は沢山あるのが現実です。
言い換えれば、本場とはやはりスゴ腕の層の厚さが違うということなのでしょう。

来シーズン、上海蟹の価格がどうなっているのか心配ですが、また楽しめる
ことを期待します。