YOHAMA CHINATOWN GUIDE * "DAICHINROU SHINKAN" 20010623 *

横濱中華街光臨指南
$大珍樓新館$

☆★☆ 八頭大網鮑魚 ☆★☆

馴染みの大珍樓新館での宴会です。ボーナスシーズンということもあって、少々奮発しました。
お店の方の話では『予算の殆どを鮑にまわしました』ということでしたが、いやいやどうしてどうして。なかなかの内容でありました。

☆★☆ データ ☆★☆

場所：大珍樓新館
日時：２００１年６月２３日午後６時００分～>
参加人数：１０名
費用：香港往復できるくらい
予約：あり

☆★☆ 料理 ☆★☆


1.脆皮金醤乳豬	2.八頭大網鮑魚	3.凰爪	4.姜葱爆大遼参	5.蟹皇醸雪蛤膏

１．脆皮金醤乳豬（子豚の焼き物）
このところ燒臘（廣東風のロースト）が冴える渡る大珍樓である。香港の有名店のそれと互角に渡り合えるほどだ。
写真は、子豚のロースト。香港では高級料理ではないのだが、日本で食べると高級料理になってしまう。
もっと普及すれば価格も下がるのだろうか？多くのひとに楽しんで欲しい。
サクサクとした歯応えが実に美味い。
２．八頭大網鮑魚（干し鮑の土鍋煮）
今回は、青森産の干し鮑です。今回入荷したのは、八頭という重量。この八頭というのは、乾燥状態の干し鮑八個で一斤という重量を意味します。
一斤というのは、約600グラム。８個で600グラムですから、一個あたり75グラム。大したことがないようですが、戻された状態の大きさをみると、一人で食べる限界の大きさではないかと思います。
今回食べた干し鮑は、一個丸ごととしては、自分では最大のものでした。
ところで、干し鮑は不思議なもので見事に味と値段が比例します。干し鮑だからといって値段の安いものに手をだすと、間違いなく後悔することになる。フカヒレと同様、中途半端なものなら手を出さないのがいいです。

ところで、この写真凄いと思いません？この一皿で安い国産車なら買えちゃうんですよ。
３．凰爪（鷄爪）
お店からのサービス。干し鮑の土鍋煮を作る時、老鷄や金華火腿やもみじ等をダシにしてコトコト煮込むのだそうです。これはその時のダシガラ。いろんな旨味を吸って凄く美味いです。
４．姜葱爆大遼参（ナマコの油通しをしたものを葱生姜蝦子と煮込んだもの）
大珍樓で予算をかけた宴会では、３０センチはあろうかという巨大な乾燥ナマコの料理がでてきていつも楽しみなんだが、今回は小さな奴だ。このあたりが「予算を鮑にとられた」とい言われる所以かな。
美味いんだが、いつもの巨大生物の島に住んでいるナマコの料理に比べると、絶妙な歯応えが物足りない。
ちょっと不満だが、今日の予算を考えれば贅沢はいえまい。
５．蟹皇醸雪蛤膏（タラバの蟹肉と玉子を蛙の輸卵管の脂肪と和えたもの）
蟹料理にあまり興味がない私にとってあまり美味いとは思えなかった。これは、好みの問題だ。


5.金銀蛋浸[サ/見]菜	6.錦綾燉冬瓜[中/皿]	8.銀耳萬壽果	9.像生甜點心	10.伊府麪

５．金銀蛋浸[サ/見]菜（ヒユと皮蛋と塩玉子をヒタヒタのスープで煮たもの）
この季節ならではの野菜料理です。軽い苦味とぬめり感がいいんだ。美味しいです。
６．錦綾燉冬瓜[中/皿]（冬瓜を刳り貫いて蒸したスープ）
これもこの季節ならではの料理です。冬瓜の表面に彫刻を施してあります。今回は、ダシに（西洋式の）ハムも使ってみたとのこと。食べているとなんだか、昔から食べ慣れた肉の味がしたのは、このためだったようです。面白い試みでした。
７．魚翅撈炒飯（魚翅ドンブリ）－画像なし
この宴会の時期、大珍樓新館ではフカヒレ三昧コースを設定していて、その中のメニューを食べさせてくれました。ちょっと味が濃いようであまり好きになれません。
８．銀耳萬壽果（パパイヤを刳り貫いて中に氷砂糖からつくった糖水と果肉と白キクラゲをいれて蒸したもの）
いやあ！メッチャ美味いです。よく、美味しいマンゴプリンとか杏仁豆腐とかを必至になって捜し求めているひとがいますが、世の中には美味いものはいろいろあるということを知るべきです。しかし、美味いです。
９．像生甜點心（お菓子）
綺麗でしょ！写真左上にあるイチゴとかは作り物です。
１０．伊府麪
ちょっと物足りないので、一品追加の伊府麪です。大珍樓の伊府麪は、輸入の麪ではなく九州にある麪工場のものを使っているのだそうです。捜し求めた甲斐のある美味さです。これも素晴らしいです。

◆　◇　◆

今回食べた干し鮑は、大きさ・値段ともに一人で食べるには上限だと思います。
これ以上の大きさになりますと美味いとはいえ、味の濃い料理だけに食べている最中に飽きてしまいますし、値段にも希少価値が加味されますので、合理的ではないと思います。
とりわけ、岩手県吉浜産の干し鮑（中国料理の世界では吉品という名称がつきます）で大きなものになると、百万円に手が届くものさえあります。
これではいくらなんでも高過ぎます。それだけのお金を投入するのなら、もっと面白いものや美味いものが沢山あるというのが、私の意見です。

☆★☆ 大珍樓新館 ☆★☆
神奈川縣横濱市中區山下町１４３
電話：045-663-5477

《戻る》RETURN

LAST MODIFIED 12/Oct/2001 MAINTAINED BY T.K.

このページに対するご意見・ご感想や情報の提供をお待ちしています。
E-MAIL
権利主張