回回回 横濱中華街光臨指南 回回回
◆ 大珍樓新館 ◆
☆★☆ 大珍樓新館・潮州菜全席 ☆★☆
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香港に行くと潮州菜（潮州料理）を看板にする店を多数見かけます。
高級店もありますが、私が好きなのは庶民的な店。
夜になると店頭には、煌煌たる灯りの下、滷水（タレ）で煮込んだ肉やら
腸詰やら玉子やら、色鮮やかに茹でた蟹や烏賊、客の指名を待つばかりの
半完成品がずら〜っと並び、独特の雰囲気があります。
私はこの潮州菜が大好きで、香港に行くと必ず潮州料理店に顔をだします。
いや、潮州料理を食べるために香港に行っていると言っても過言ではありません。
ところで、潮州ってどこにあるのでしょうか？
広東省の東側の沿海部にあり、福建省に隣接しています。
福建省に隣接している割には潮州料理は、福建料理と似て非なる
発展をしたようで、味付けが随分と異なっているようです。
そして、私はこの潮州料理と福建料理が大好きなんです。
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「日本で潮州料理の宴会がしたい。」
ずっと、そう思っていました。
しかし、東京〜横浜間で潮州料理を看板にした店はどうやらなさそうで、
なかなか実現できませんでした。大珍樓で宴会の折、潮州料理の宴会を
行いたいと相談をもちかけたところ快く引き受けてくれました。
そして、登場した料理の数々に、感激を隠すことができませんでした。
■□■ 注意 ■□■
料理は全て要予約です。
一部に入手困難な食材も使われており、全く同じ宴会は
二度とできないかもしれません。また、ある程度の予算・
人数を必要としますし、時間的にも猶予が必要です。
希望される方は、事前に店とよくご相談ください。
☆★☆ データ ☆★☆
- 場 所：大珍樓新館
- 日 時：２００６年０２月１９日（日）午後２時００分〜
- 参加人数：２４名
- 予 約：あり（二ヶ月以上前から予約！）
- リクエスト：
- 化学調味料をなるべく使わないでください。
- 潮州料理が食べたいです。
☆★☆ 料理 ☆★☆
おおっ！いきなり、潮州滷水の登場だあ！
- 潮州打冷
これ、凄いと思いませんか？
いきなり、潮州料理の特徴のひとつである滷水煮込み軍団の登場です。
香港の庶民的な潮州料理店の店頭に、これがズラ〜っと並んでいるのは
眺めているだけでも楽しいものです。
みためよりもずっとさっぱりとした仕上がりで、風味よく原味（食べ物そのものが持つ味）を
損なわない。日本でこれほどのものが食べられるなんて夢のようです。
もちろん、こんなに沢山食べきれるものではありませんので、一部お持ち帰り。
翌日の晩御飯のおかずにも登場。うまかったぜ！
- 滷水豬肚（豚の内臓）
- 滷水鴨[月屯]（家鴨のレバー）
- 滷水墨魚（イカ）
- 滷水豬心（豚の心臓）
- 滷水大鴨片・滷水鷄蛋（家鴨・鷄の茹で玉子）
- 滷水鴨翼（家鴨の手羽）
- 滷水生腸（豚の腸）
- 滷水牛肚（牛の胃袋）
- 滷水鷄肝（鷄の砂肝）
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| 海底椰[保/火]干鰐魚（スープ） |
海底椰[保/火]干鰐魚（具） |
- 海底椰[保/火]干鰐魚（海底椰子と鰐の干肉の蒸スープ）
これは潮州料理ではありません。今回の宴会の際に、大珍樓側から「鰐の干肉がありますから
スープをお出ししましょう」と提案のあったもの（運がいいぜ！）。
鰐の干肉といわれて、ハワイ土産のビーフジャーキーっぽいものを想像しましたが、もっと
赤っぽい色でした。味の方は、その獰猛なイメージからは遥かに遠く、深く澄んだ味で、
それはもうすばらしいものでした。
これは、スープが入っている器ごとじっくりと時間をかけて蒸す「燉」という調理法
ならではの旨さだと思います。
右は、スープの具。タレにつけて食べますが、旨みはスープに移っていますので、味があまり
残っていません。具は、干鰐肉（野生だそうです）・海底椰子・干イチジク・生姜・豚肉・
南北杏が確認できました。
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| 脆炸[米需]米醸大腸 |
[月昔]肉炒蘭度 |
五杯扣排骨 |
- 脆炸[米需]米醸大腸
豚の大腸にもち米やナッツ類を詰めて揚げたもの。私の大好物です。これを食べに
香港に通っているといっても過言ではありません。で、大珍樓のそれは・・・おお！旨いじゃん！
・・・ここで大珍樓社長よりお詫び・・・
「ちょっと冷めてました。本当は揚げたての方が美味しいんです」
そういえば香港でも揚げたてがでてくると、断然旨さが違っていたのを思い出した。
次回は、熱々をだしていただこうじゃありませんか！（冷めてもうまいんですけど！）
- [月昔]肉炒蘭度
大珍樓自家製干肉とブロッコリーの芯の炒め物。
冬ならではの干肉（いい味がするのだ）とブロッコリーの芯の甘さ、こういうのはいいね。
あまり目立ちませんが、こういう日常的なものによさを感じます。
- 五杯扣排骨
五杯酢とジャガイモと排骨の煮込み。黒酢の風味と冰糖の甘さがよく調和した素晴らしい一品。
ジャガイモがとにかく美味しかった。
このタレを当然のごとく持ち帰り、翌日ニンジンやら蓮藕やらを入れて晩御飯のお惣菜。
ク〜っ！うんめえ！
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| 鹹酸菜[火文]魚頭 |
潮州石榴鷄 |
- 鹹酸菜[火文]魚頭
潮州菜ならではの漬物野菜を使った魚の頭の煮物。今回は、漬物野菜はタカナ、魚は鯛を使用。
鯛の頭は一度揚げてある。もう少し漬物野菜の酸味が欲しいな。漬物野菜は、できれば芥子菜で
いきたいところだがそこまで要求はできない。
それよりも、日本でここまでやってくれたことに感謝するべきだ。
- 潮州石榴鷄
これも潮州菜名物の巾着。皮は卵白と浮き粉だそうだ。
しまった！のど越しが良すぎて、味わう前に喉を通り越してしまった！
周りのやつらは、ウメエウメエの連発だ。ちゃんと味わって食べましょう！ってことで。
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| 油炸塊 |
[虫豪]仔[保/火]鷄粥 |
- 油炸塊
みたまんまの揚げパン。粥に浸して食べます。
- [虫豪]仔[保/火]鷄粥
潮州名物の牡蠣のお粥。
大珍樓社長は、長粒米が嫌いなのと粥は潮州式のさらさらとして雑炊のようなタイプより
廣東式の糊状の方が好きなので、廣東色の強い粥になった。頑固である。
もちろん、これで美味しいので文句なし。
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| 生磨合桃露 |
- 生磨合桃露
胡桃のお汁粉。香りのよさで全員クラクラ。その深い美味しさに全員メロメロ。
一生食べ続けたいと本気と思った。そう思わせる旨さだということ。深い感激。
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ずっと昔から潮州料理の宴会がしたいと思っていました。
横濱中華街光臨指南の宴会記録をみても、単品として潮州料理に
トライした実績はありますが、これだけ揃った宴会は初めてです。
もしかすると、日本で最初の潮州菜宴かもしれません！
というのは言い過ぎですが、そのくらい潮州料理宴会は実現は難しかったのです。
今回、大珍樓に依頼してこのような素晴らしい内容になったことを大変にうれしく思いました。
もし、あなたが潮州料理の魅力にとりつかれているのなら、
そして、日本では食べることができないと半ばあきらめかけているのなら、
さっそくこのページを印刷して、廣東料理店に相談に行くべきです。
人数を揃えなくていけないとか、それなりの予算が必要になるとか、
いろいろハードルは高いかも知れません。
しかし、きっと相談に応じてくれる店が登場してくると思います。
私が日本で実現できたのですから、あなたにもきっとできる。
諦めずにがんばって欲しいと思います。
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◇◆◇ 大珍樓新館 ◇◆◇
〒231-0023 神奈川県横浜市中区山下町143
TEL:045-663-5477
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