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回回回 横濱中華街光臨指南 回回回
◆ 大珍皇宮御膳房(大珍樓新館) ◆
☆★☆ 圍村菜(元朗郷土料理)宴 ☆★☆
香港の新界に元朗という都市があります。
歴史があり、旧市街地は壁で囲まれていたことから圍村(Walled Village)
とも呼ばれ、この土地の郷土料理を特に圍村菜と呼んでいます。
今回は、圍村菜を中心に郷土色豊かな料理ばかりのコースを組み立て、
大珍樓に依頼してみました。通常、地味で無骨な郷土料理も大珍樓の
フィルターを通すと豪華になる傾向がありますが、今回は、依頼どおりの無骨さ。
海や大地の恵みに対する感謝の気持ちが溢れる、素晴らしい内容になりました。
■□■ 注意 ■□■
この宴会で登場した料理は、事前に十分に時間をかけて
打ち合わせて決定したものです。決して安くない予算の
提示、人数を揃えるなどの諸条件をクリアして実現して
います。同じような内容で宴会を希望するのであれば、
諸条件を店側と確認して実現していってください。
このような手続きは、慣れないと大変かもしれませんが、
言い換えれば慣れてくれば難しいものではありません。
是非、実現していってください。素晴らしい宴席になることでしょう。
☆★☆ データ ☆★☆
- 場 所:大珍皇宮御膳房(大珍樓新館)
- 日 時:2008年01月20(日)午後2時00分〜
- 参加人数:15名
- リクエスト:
- 魚を使ったスープを作ってください。
- 化学調味料をなるべく使わないでください。
- レシピどおり作ってください。
- その他:コースの組み立てと料理のレシピは、こちらから提示。
☆★☆ 圍村菜宴 ☆★☆
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廣東燒滷併盆 |
陳皮荳[豆支]中蝦 |
- 廣東燒滷併盆
廣東料理宴会には欠かすことのできない肉類のやきものと煮物の盛り合わせ。
これは、私からのリクエストではなく、『焼き物がないと廣東料理の宴会として、
引き締まらないからね。』と店からの提案。
画像からは、判り難いですが潮州系の煮物や煮こごりも入っていいます。
しかし、いつもどおり旨いなあ!やっぱり、こうでねくっちゃね。
- 陳皮荳[豆支]中蝦
活き蝦を、陳皮と荳[豆支]で炒めたもの。
薫り高い荳[豆支]が使われ、蝦の身は引き締まり、味がよく染みています。
さらに陳皮の風味に感激。
ところで、大珍樓に提示したこの料理のレシピは、1970年代のもの。健康
ブームの影響で、ラードも塩分も控えた味付けが主流の今日では通用しない
かもしれませんが、パンチのある味付けに嬉しくなりました。
もしかすると、香港でもこの味付けは完全に失われているかもしれません。
貴重な体験でもありました。
- 川弓百止燉鯛魚頭([弓]と[止]は、草冠がつく)
漢方系の食材と鯛の頭の蒸しスープ。
これは、大珍樓に「魚のスープをお願いします」と材料だけを指定したリクエストに
応えたもの。いわゆる漢方系の薬っぽいニオイがあり、慣れないひとや気になるひとは
食べられないかも知れません。しかし、このニオイが寧ろ好みなひとなら、旨いを連発
することでしょう。そして、我々はスープのお代わりの奪い合いでした。
- 玉環醸牛肉ッ
大根に牛肉のミンチを詰め込んだもの。なんて説明したらいいかな。フロフキダイコン
とは違うしなあ。熱くてやけどしながらも、するっと食べてしまいました。
これ、たくさん食べたいなあ。大根が素晴らしいですよ。
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福禄百子大鴨 |
福禄百子大鴨 |
- 福禄百子大鴨
アヒルの腹に、ハトムギ・蓮の実・中国ハム・鶏肉・豚肉・椎茸・鹹蛋黄を詰めて、
揚げたり、蒸したりいろいろ手間をかけたもの。店によっては覇王鴨と呼ぶことも
あるそうです。
美味しそうでしょう?そうなんです。とっても美味しい。この手の料理は、アヒルの
皮や肉は味が抜けてしまっていることが多いのですが、これはちゃんと肉まで旨い。
ところで、アヒルの顔、いい顔してるよね。人間に限らないけれど、生き物って他の
命(動物だけでなく、植物の命も)を奪って食らわないと生きてはいけないからさ。
申し訳ないけれど、美味しく食べさせていただきました。成仏してくれよな!
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頭抽乾煎生[虫豪] |
香芋臘味南瓜[中/皿] |
家郷瀬粉 |
- 頭抽乾煎生[虫豪]
牡蠣の煎り焼きに中国醤油ベースのタレを染みこませたもの。
冬ならではの食材・牡蠣を使った一品。風味があり、醤と牡蠣の旨さが相互に
引き立てあって、とてつもない旨さになっている。いくつでも食べられそうだ。
- 香芋臘味南瓜[中/皿]
タロイモ・干肉を南瓜を器にして、ココナツ風味で蒸したもの。
これは、元朗にある大榮華酒樓という圍村菜で名を馳せる店で食べてきた料理で、
あまりの旨さに感激して、今回依頼に至ったもの。冬の味覚・臘肉(干肉)とタロ
イモの組み合わせが、神々のいたずらかと思わせるくらい素晴らしいのだ。
うまかった!
- 家郷瀬粉
広東省高明縣は、大珍樓のオーナーのルーツなのだそうだ。瀬粉はその土地の郷土料理。
香港では、燒鵞店に燒鵞瀬粉というメニューがポピュラーで、私の大好物である。
この麪がまたツルツルしていて、食べにくい。
大珍樓の宴会でだしてもらうときは、手作りの麪だ。スープの旨さも素晴らしく、
思い出に残る旨さになった。
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蒸満鉢 |
鉢仔蒸飯 |
- 蒸満鉢
玉子と挽肉の蒸しもの。フカフカしたスポンジのような仕上がり。
家庭的なお惣菜感のある一品で、ご飯(鉢仔蒸飯)に乗せて食べました。
ニンニク風味がちょっと強かったかな。
- 鉢仔蒸飯
これは、蒸したご飯を一旦風に晒して冷まし、再度蒸し器にかけてから提供するという
面倒な品。香港では、これにラードと醤油を垂らして食べることが多い。身体に悪そう
なのですが、旨いんだから止められない。
今回は、ラードと醤油ではなく、蒸満鉢をおかずにしました。
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鹹茶果 |
甜茶果 |
- 鹹茶果/甜茶果
鹹茶果(お惣菜系団子−餡は落花生、ニラ、肉)と、甜茶果(お菓子系団子−餡は落花生)。
香港人の書籍によると、この団子は「外国人向けではない」らしい。確かに鹹茶果は、
塩からくてあまり美味しくないのですが、甜茶果は、とても美味しいではありませんか。
◇ ◆ ◇
素晴らしい内容だった。
力強い郷土料理の数々に、深い感動を隠すことができない。
これほど素晴らしい料理がまだまだあるのに、
なぜ日本では未だに紹介されないのだろうと思う。
気軽にこういった郷土料理に触れることができるようになれば、
食べる楽しみもどんどん広がると思うのだ。
客の側は、こういう料理があることを知りようがないのだから、
企業側や店側が紹介する努力を続けていって欲しいと願うばかりだ。
特に大型店には期待たいものである。
◇ ◆ ◇
大珍皇宮御膳房(大珍樓新館)
〒231-0023 神奈川縣横濱市中區山下町143
TEL:045-663-5477
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