横濱中華街光臨指南
福満園
☆★☆ 福建家郷菜宴 ☆★☆
１９９６年。横浜の中國料理好きにとっては忘れられない年となった。
福満園がＪＲ根岸線・石川町駅近くに登場したのだ。
「福満園の福建料理がスゴイ！」
このニュースは駆け巡り、我々は福満園に通い詰め、福建料理に魅せられていった。
あれから１０年が経とうとしている。
福満園は、本店を中華街に移し、本店・新館の２店を構えるまで発展している。
現時点では、本店（四川・福建）、新館（四川・上海）という構成で展開されている。
しかし、私にとっては、福満園とは福建料理の店に他ならない。
目指すは、福満園本店の福建料理である。
☆ ★ ☆
さて、久しぶりに福満園に行ったところ、メニューが改訂され、福建家郷菜が
一気に増えておりました。料理名をみただけでも魅力的なものが沢山登場。
以前なら、事前に予約して、相談してやっとでてくるものが、ザクザクとあります。
また、素晴らしいことに福建料理ならではの発酵調味料「酸筍」の説明があり、
要望によって加減できる旨の記載がありました。
こうなったら、「友達呼んで宴会するっきゃねえぜ！」ということで、テーブルだけ予約。
あとは、当日メニューから好き勝手に選ぶことにしました。
☆★☆ データ ☆★☆
- 場 所：福満園本店
- 日 時：２００５年９月１０日（土）午後２時００分〜
- 参加人数：７名
- 予 約：あり(今回は、予約時に料理内容を決めず、以下の依頼をしておきました。)
- 桂花魚のいいのがあったら仕入れておいてください
- 蟹でいいのがあったら仕入れておいてください
- 化学調味料をなるべく使わないように
- 味付けは、福建人向けで。「酸筍」たっぷり使ってください。
- 滷味●盆（●は、手偏に并）−メニューから選択
豬耳、豬ガツ、豬舌の薬味漬け。今日の宴会を占う前菜。これがなきゃ始まらないよね。
- 紅糟花蛤−メニューから選択
アサリの酒粕炒め。これ、いい色してるでしょ？見た目よりも、味濃くないんですよ。
- 清炒荳苗−メニューから選択
これがテーブルに置かれると、むせ返るような「緑」の香りが辺りを包みました。
味が濃すぎることなく、さっぱりとしており、大変な美味しさです。
- [火悶]土冬粉−メニューから選択
蟹、粒牡蠣と福建ハルサメの炒め煮。
以前、これを食べたらどうも蟹の解凍に失敗しているらしく、不味かったので、
予約時に「蟹でいいのがあったら仕入れておいてください」とのリクエストをしておいた。
粒牡蠣の風味が蟹の風味を濃厚にして、一歩間違えると「えぐい」ギリギリのところ。
濃厚な風味が旨い。
- 紫菜煮肉−メニューから選択
福建海苔と豬バラの煮物。二番目の写真を見て下さい！
海苔どっさり！って、感じが伝わりますか？
これをむしゃむしゃ食べる快感！海苔の風味とちょっと火を通したバラ肉の旨みが相俟って、
美味しいんですよ！
★注意★
この料理は、処理が悪いと砂が混ざってくることがあります。ジョリジョリするようなら、遠慮無く
作りなおしてもらってください。
- 鹽[火局]海蟶−メニューになし
マテ貝の塩蒸し焼き。この料理名「鹽[火局]海蟶」は私の捏造なので、店に言っても通じないのでご注意。
写真の通り、ステーキ用の鉄板に塩を敷き詰めマテ貝を綺麗に並べている。
シンプルな味付けにして、マテ貝のふっくらとした食感や旨みを存分に堪能できる逸品。素晴らしい！
- 太平燕−メニューから選択
燕皮という福建料理店ならでは餃子の皮を使用したワンタンスープ。揚げた鶉の玉子の触感がよい。
- 章魚炒西蘭花−メニューなし
福建産のタコ（イイダコ位の大きさかも）と西蘭花の炒めもの。
意外な組み合わせである。塩味が効いて私好みの風味（普通の人には塩っぱいかも）。
- 清蒸桂花魚−メニューから選択
桂花魚の蒸し物。
以前にこれを食べたらベラボウに美味しかったので、再び注文。今回は、やや蒸し時間が長過ぎたみたい。
難しいね。
- 海蠣煎−メニューから選択餅
牡蠣のお好み焼き。
福建料理店おなじみの品。牡蠣の風味がたって、大好きなんですよ。
- 海蟶炒蛋−メニューから選択
マテ貝と玉子炒め。これも不思議な組合わせなのですが、美味しいです。
玉子と化学調味料の組み合わせは破壊的になるので、「味精不使用であること」を再度念を入れておきました。
- 地瓜丸−メニューから選択
福建海苔やら肉やら何やらが盛り沢山詰めこまれた団子のスープ。酸筍を多めに入れていただきました。
酸筍の香り、最高です。この団子は、蒸してもらっても美味しいですよ。
- 元宵圓子−メニューから選択
胡麻あんの団子のデザート。金木犀が浮かんでいる。淡い甘さと金木犀の香りがよいです。
- 炸三角餅−メニューから選択
肉味噌をサンドした食パンを揚げて、さらに練乳がかかっている。
どお？おいしそうに見えないよね？でも、食べているうちにだんだん「おいしい」と思えるのだから不思議。
☆ ★ ☆
どうです？スゴイでしょう！
料理内容について、事前の相談なしで、
これほどのものが食べられる時代がきたんです！
素晴らしいではありませんか！
ところで、福建菜の旨さが認知されるにつれ、
福満園は他店の猛追を受けています。
今回のメニュー改定で、郷土色を濃厚に打ち出してきたこと、
注文しやすいようにしたことで、さらに一歩前進し、
優位を保とうとしているのだと思います。
他店も福満園を追い越す勢いで、挑んでいってください。
こういう競争は、客にとっては大歓迎です。
みなさんも、福建料理を楽しんでください！
おいしいんですから！
◇◆◇ 福満園本店 ◇◆◇
横濱市中區山下町２００番地 トキワビル
TEL:045-662-5185
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LAST MODIFIED 11/Sep/2005 MAINTAINED BY T.K.
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