横濱中華街光臨指南番外編
$芙蓉菜館(東京三鷹)$
☆★☆ 四川のひとたちが食べている四川家庭料理を食べさせてください ☆★☆
|
■ 怪しいニオイがプンプンする芙蓉菜館軒先 ■
東京三鷹に住む友人から連絡がはいる。『地元で四川料理屋をみつけた。面白いものをだしてくれそうな雰囲気があるので宴会をやりたいと思うのだがどうだろう?』
こういう嗅覚をもつ友人をもつのは貴重なことだ。こういう友人たちから寄せられる情報はこの上なく貴重である。
私は、実は本場の四川料理を知らない。しかし、ものの本によれば大変豊かな食文化をもっているのだそうだ。期待を込めて横浜から三鷹まででかけたのだった。
☆★☆ データ ☆★☆
- 場 所:芙蓉菜館
- 日 時:2001年10月7日(日)午後5時00分〜
- 参加人数:12名(うち赤ん坊1名)
- 費 用:全部でひとりあたり約7500円(食事・酒・その他込み)
- 予 約:あり−リクエスト内容は以下の通り
- 四川の家庭料理を食べたい
- 化学調味料不使用
- スープは蒸してね
- 辛くない四川家庭料理が食べたい人がいる
- 松の実を食べたい人がいる
- 面倒でなければでいいけど栗を食べたい人もいる
☆★☆ 料理 ☆★☆
|
|
|
|
|
1.前菜 |
2.香辣青蟹 |
3.松仁魚排 |
4.泡椒鹿筋 |
5.花巻 |
- 1.前菜
花椒・タカの爪の風味を存分に効かせた前菜。皮蛋・鷄・牛舌・海老がそれぞれ違う皿で提供された。程好い辛味が胃袋を活性化させてくれます。
(1)陳皮鷄条:陳皮、唐辛子などを入れた醤油味の鶏肉煮。
(2)三色蝦仁:三色海老と言われて出てきたそれは海老と人参と胡瓜です。
(3)青椒皮蛋:焼いて皮を剥いたピーマンの細切りが添えられています。
(4)半拌牛肉:牛舌唐辛子風味
- 2.香辣青蟹・渡り蟹の辛味炒め
写真の下の方に、これでもか!っていうくらいタカの爪がみえるでしょう?これ、氷山の一角です。甲羅の下にはこの数倍のタカの爪が隠れております。花椒までもこれでもか!というほど効いていて、口の周りが痺れました。これほどまでに強烈な料理はいままで食べたことがありません。
先制パンチは強烈に効きました。
- 3.松仁魚排・白身魚のすり身
白身魚のすり身を固め、松の実を乗せて両面をカリカリと火を通してあります。当初、渡り蟹の辛味炒めの後で口が痺れていましたが、だんだんと旨味があることに気が付きました。とても美味いです。
- 4.泡椒鹿筋・鹿のアキレス腱の煮込み
異様に巨大な唐辛子が見えますが、想像していたほど辛い料理ではありません。いい感じにとろみがでていて、深みのある美味さでした。
- 5.花巻
小さな饅頭(花巻はあんのないお饅頭です)。これを鹿のアキレス腱の煮込みのとろみにつけて食べてみるとっても美味かったです。
|
|
|
|
6.雙椒蝦[魚尤] |
7.板栗[禾央]白 |
8.干焼[魚昌]魚 |
9.家常荳腐 |
- 6.双椒[虫下][魚尤]・蝦とイカの炒め
海老と烏賊の炒めというよりもスープ煮。見た目、廣東風?ですが、実は辛いんです。この店では海老を多用するのですが、海老そのものがそれほど美味いものではありません。
- 7.板栗[禾央]白・白菜と栗のスープ煮
これは辛くないです。軽い塩味です。栗の風味が白菜に染み込んでとてもうまい。香りが実にいい。
- 8.干焼[魚昌]魚・マナガツオ辛味味噌あんかけ
甘辛の味噌をマナガツオにかけての登場です。マナガツオ料理って臭みがあることが多く、うまくもなんともないことが多いのですが、この店の料理は嫌な臭みなど全く感じさせない素晴らしい料理でした。ご飯をオーダーし、この味噌を乗せて食べたところ、あまりの美味さにわが身を滅ぼしそうな予感がしました。
- 9.家常荳腐
酢が効いた揚げ荳腐の炒め。野菜とか入っていない、揚げ豆腐だけの直球勝負の一品。これが四川料理としての家常荳腐の回答なんでしょうか?美味いです。実に美味いです。
|
|
|
|
10.八寶鍋珍 |
11.松子銀杏 |
12.五柳[手贊]絲湯 |
13.坦坦麪 |
- 10.八寶鍋珍・麦焦がし
甘い味付けで登場してきました。デザートだと思います。これね、素朴な感じがしてうまいんです。お店の接客担当の方も「初めてみる料理です」とのこと。
- 11.松子銀杏・銀杏と松の実いため
デザートの登場で、物足りなかったので追加したもの。この銀杏のつやを見よ!ピカピカである。うめえうめえと羊のようなことを言いながら食べました。
- 12.五柳[手贊]絲湯・蒸しスープ
ハム、鶏肉、人参、筍、椎茸の蒸したスープ。誠実な味だがちょっとさっぱりし過ぎたかな。このスープに麪をいれたら、贅沢ですごく美味いと思う。
- 13.坦坦麪
ゴマ抜き。辛い肉味噌が美味い坦坦麪だった。これも痺れた。
◆ ◇ ◆
この日の料理、麻・辣・酸を存分に楽しませていただきました。
食べてる最中に、なんだか風呂からあがったような気だるい心地よさを感じました。このまま眠りにつきたいほど気持ちがよかった。
私はこれをイーターズハイと名付けることとする。
この店は、地元ではかなりの人気店のようです。インターネットで検索しても何件かヒットしました。
しかし、今回の宴会のような料理は普段はだしていないようなので、所望であるのなら事前に予約するのがよろしいかと思います。
☆★☆ 芙蓉菜館 ☆★☆
三鷹市下連雀3−29−4 大蔵ビル一階
電話:0422−79−4977
更新情報:2001.10.08漢字メニュー名その他入手情報追加・誤記訂正
《戻る》RETURN
LAST MODIFIED 08/Oct/2001 MAINTAINED BY T.K.
このページに対するご意見・ご感想や情報の提供をお待ちしています。
E-MAIL