横浜伊勢佐木町商店街を平行に走る鎌倉街道沿いに、華隆餐館という刀削麪店が
いつのまにか登場していました。ずっと気になっていたのですが、店の前を通る
ときに限って、既に満腹状態だったり、店が休憩時間帯だったりして、なかなか
訪問が果たせませんでした。ある日、店頭で掃除をしている兄ちゃん（あとでそ
れが廚師だとわかったのだが）に、「ここは四川の味で料理するのか？」と訊い
たところ、「四川料理店だから四川の味。食べにくればわかる。」とのことで、
日を改めて訪問しました。結果、香辛料の使い方がなかなかに面白く、興味を持っ
たので何回か訪問してみました。

結論として、華隆餐館は、”四川料理店”というよりも”刀削麪専門店が四川料
理もやっている”と理解した方がよいということ。ここで求めるのは四川料理の
真髄といったものではなく、あくまでも四川料理のエッセンス。日常的な利用の
なかで、四川料理を楽しむ店だと心得るのがよいと考えます。

華隆餐館の一品料理にはスープ煮にするものが多く、うっかりすると同じ調理で
具が違うだけなものを注文してしまう恐れがあります。十分にお気をつけください。

また、四川料理店というよりも刀削麪専門店として考えた方が正しいように思い
ますので、四川料理の真髄を楽しみたい向きには、それなりの規模のレストラン
で楽しむのがよいと考えます。使い方次第で、何倍も価値がでてくるかと思います。

中国料理店は、日本にある限り味付けの日本化は避けられませんが、いつまでも
パンチのある味付けを維持して欲しいものです。