横濱中華街光臨指南・中国編
$廣州酒家$
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ 満漢全席顛末記２ ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
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| 福禄寿 |
中國の廣州酒家（文昌南路店）での満漢全席レポート(その弐)です。
前夜は世にも楽しいひとときを過ごした私は，旅の疲れもあってかホテルに帰るなり泥のように眠ったのであります。
翌朝起床してみると，ベッドが汗でぐっしょりとしています。床には，空のペットボトルが転がっております。どうやら第一夜の料理の化学調味料のパワーがあまりにも強烈だったため，寝ているうちに喉が乾いて一気に飲み干したようなのです。その記憶が全然ないんですけど，それほどまでに乾きが眠気を上回ったのでしょう。
おっと，起床時刻は６時半。日本にいるときだってこんな早起きなんてしませんです。もちろん，７時半から満漢全席の続きがあるからです。
私たち夫婦を含め参加者の一部は，徒歩で廣州酒家に行くことにしていました。滞在時間の限られた廣州を肌で触れたかったというのもありますが，少しでもカロリーを消費できればとの思いがありました。
真夏の広東省。朝とはいえ，酷暑を覚悟したのですが意外や意外暑いながらもけっこう歩きやすい。「そういえば，夏の上海は辛かったなあ」などと思い出に耽りながら，喫茶店のメニューに見入ったりそぞろ歩きをしているうちに，廣州酒家につきました。なんと，ゆっくり歩いて１５分の距離。タクシーでも所要時間はほぼ同じです。
廣州酒家はちゃんと営業していて，再び特別室に案内されました。
◆朝陽會早膳（2/Aug/2000 7:30am〜)◆
＼＼＼どわ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん／／／
早朝から盛大にやってくれました。
さて，面子がそろったところで，朝食会のはじまりです。朝食会は，朝陽會早膳というタイトルがついています。でてきた料理はこんなところです。
- 四像生
- 四看果
- 四蜜果
- 四糖果
- 四京果
- 四水果
- 朝陽會早膳
- 蟹肉灌湯餃
- 鮮蝦韮黄腸
- 富貴海棠果
- 鷄粒蚕蛹酥
- 脆皮炸粉果
- 火鴨絲班戟
- 香蓮荷花酥
- 鴛鴦拉皮巻
ちなみに，四の文字がついたものは料理というよりも，特別室に設えてある福禄寿を祭る祭壇のお供え物です（一番上の写真参照のこと）。砂糖漬けや蜜漬けや乾燥果物です。これはお持ちかえりです。
他の料理は，點心でした。早朝から大宴会かとビビっておりましたが，流石に軽い食事で助かりました。
ところで，「班戟」ってなんだと思われます？そのまま読んでみると…う〜ん，まさかねえ…で，そのまさかの「パンケーキ」。
「乾隆帝の時代にそんなものがあったんだろうか？」「いやいや西太后の時代なら」と少しばかりの議論があった後，でてきた班戟はパンケーキとはかけ離れた物件でした。よく，日本でも腸粉のことを「クレープ包み」と呼んだりするようなものなのかもしれません。
朝食にニ時間もかけるというなんとも貴族的なひとときを過ごした後，昨夜と同じように銅鑼の音とともも宮廷侍女のお見送りで店を後にしました。
少し時間がありましたので，腹ごなしに市場見学をしてホテルに戻ることにしました。
☆★☆ 料理（料理名と写真不一致の可能性大） ☆★☆
◇◆◇附録 獰猛な胃袋 ◇◆◇
廣州酒家から少し歩くと市場がありました。流石に何でも食う国の市場です。日本では食べる習慣がない食材が売られています。ものによっては「生きて」おります。
異様にハエのたかる野菜…なんだろう？やっぱりクサイや。しかし，『クサイものにはワケがある』との先人の教えもあるから，きっといい味をしているに違いない。
タライいっぱいのサソリやゲンゴロウ…うううっ…流石に気味が悪い。
龜…小さいのからデカイのまで…大きいのは直径５０センチくらい…100年くらい生きてきたんじゃないのか？…やっぱりスープかゼリーかな。
綺麗に皮を剥がれた子やぎ…角まで残っている…これから鍋で食われるのか。
猫仔（子猫）…かわいいね…そういえば犬とか猫はまだ食べたことがないんだよね。
本当に何でも呑みこんでしまう国なんだなあ，面白いなあ。いやあ，凄いよまったく。
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