• 場 所：大湖飯店(東京・目黒)
  
• 日 時：２００２年９月１日（日）午後６時３０分〜
  
• 参加人数：１０名
  
• 予 算：ひとり１万円かかりませんでした。
• 予　　約：あり
• リクエスト：(友人が設定したので詳細は不明)
  • 現地(紹興)の人が　現地で食べてる料理をそのままの味でだしてください
  • 臭いのも　香辛料臭いのも　内蔵も変わった素材もウェルカムです
  • 化学調味料の使用をなるべく控えてください
  ※ただし、厨師やりたい放題宴会なので紹興の料理とは限らないとのことだった

1.[サ/交]白荳腐干	2.紅燒兎子肉	3.紹興[魚善]絲	4.葱油蟶子	5.醤爆牛蛙	6.人参烏骨鷄

• 1.[サ/交]白荳腐干
  マコモと干荳腐の炒め物。薄味で好感がもてる。いくらでも食べられそうだ。
• 2.紅燒兎子肉
  兎肉の醤油煮。神々しいまでに気品のある旨味。素晴らしい。
• 3.紹興[魚善]絲
  田鰻と玉ねぎの炒め物、紹興風。甘さがくどくなく、キレのある風味がある。
• 4.葱油蟶子
  マテガイのネギ油の蒸しもの。これは、夏場の廣東系の店で食べられる定番料理。
• 5.醤爆牛蛙
  カエルとクワイの味噌炒め。カエルが冷凍なようで弾力がない。活きたものを使えば、何倍も旨いものになるので、夏の宴会なら是非活きたものを使い様にリクエストして欲しい。
• 6.人参烏骨鷄
  薬用人参と烏骨鷄と杞子のスープ。夏の疲れが吹き飛びそうなスープの登場である。旨さもすばらしく、狂喜した。

7.西湖醋魚	8.特製蒜油魚	9.清炒蒲瓜	10.南乳炒通菜	11.干菜扣肉

• 7.西湖醋魚
  鱸の蒸し物・中国酢風味あんかけ。魚の肉質が柔らかくあまり美味しいとは思わなかった。肉質がもっと引き締まった魚を選ぶといいだろう。
• 8.特製蒜油魚
  鱸の蒸し物・特製ニンニク醤油風味。同じ魚を二種の味付けで楽しむもので、先の中国酢のあんかけよりもこちらの方が旨いと思った。しかし、もっと気締まった肉質の魚の方が好みだ。
• 9.清炒蒲瓜
  蒲瓜の素炒め。夏らしい、さわやかな瓜の炒め。どちらかというとスープ煮に近い仕上げ。
• 10.南乳炒通菜
  空心菜の南乳炒め。程好い南乳の風味が食欲をそそる。なかなかの旨さだ。
• 11.干菜扣肉
  干した辛子菜と皮付き豬肉の煮たもの。言うことなし。旨い！

12.花巻	13.炒年[米羔]	14.絲瓜蛋花湯	15.冰糖紅棗銀耳	16.[火文]冬瓜	17.炸花巻

• 12.花巻
  ネギ練り込みもの。本当は、干菜扣肉を挟んで食べるのだが、花巻が登場する前に干菜扣肉は皆の胃袋に収まっていた。
• 13.炒年[米羔]
  中国餅の炒め（追加注文）・ 予定外の注文なので化調がはいる。私は苦手なので食べられなかったが、好評だった。
• 14.絲瓜蛋花湯
  イトウリと玉子のスープ。スープが業務用の中華スープなので、正直なところ旨いとは思わなかった。
• 15.冰糖紅棗銀耳
  氷砂糖で甘味をつけた棗と白キクラゲのデザート。氷砂糖の爽やかな甘味が好感がもてる。キクラゲはもう少しトロッとした感触がでるともっとよくなる。
• 16.[火文]冬瓜
  冬瓜の煮込み（追加注文）・「冬瓜を煮てください。」というリクエストででてきたもの。ほのかに甘い味付けの煮込み。
• 17.炸花巻
  みたまんま・砂糖添え（追加注文）

ご覧のとおり、上海系から廣東系と思われる料理群。

味付けは、さっぱりとしたキレのある味付けで、甘さがいつまでもあとに残らない。この味付けのセンスを楽しむだけでも食べに行く価値がある。

今回の料理で、特筆すべきは兎の煮込み。気品すら感じさせる旨さである。秋冬なら是非予約して欲しい一品である。人参烏骨鷄も素晴らしかった。干菜扣肉も梅菜が豬の皮の甘味をいっぱいに吸い込んで、ご飯のともとして大活躍である。

ただし、贅沢は言えないのだが、カエルや花巻が冷凍のようであまり旨いものとは言えない。しかし、カエルなら、予約時に活きたものを使うようにリクエストすることでクリアできる問題である。もちろん、夏場でないと活きたものはいないので、旬をよく考えて相談するべきである。花巻は大型店のように點心師がいるわけではないから難しい問題である。

しかし、そんな些細な問題など店と相談して解決してゆけばよい問題である。そんなことよりも、厨師の心意気を感じ取って欲しいものだ。