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香港の下町で名も無い殺風景な料理店に興味本位で入ってみる。
なんだかよく判らない料理を適当に注文してみたら，これがまた驚くほど美味くって，
思わず嬉しさがこみ上げてきた経験をお持ちの方，結構いることと思います。
その経験，横濱中華街の《天龍菜館》で再現できます。
その店はビルのガレージを改装した簡素な造りで，冬場はかなり足元が冷え込みます。
しかし，出される料理の美味さには驚きを隠すことができない。
《天龍菜館》は横濱中華街で働く廣東人を相手にした店である。
店の雰囲気・メニューの内容・料理の味付け・ときには日本語が通じないこと・・・
観光客はおろか日本人客は相手にしていないのである。
また，中国料理・特に廣東郷土料理に関してなにも知識がないひとは，
安易な気持ちでこの店を訪れない方がよいだろう。
なぜなら，そんな生半可な気持ちでは美味しい思いなどできないからだ。
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