香港でどこかよさげな店の情報はないかなあと、ネットで検索していると
Hong Kong Dining というブログに辿りつきました。
このブログを運営している方は、私と同じ化学調味料が苦手なんだなあと
思いつつ読み進んでいくと、香港郊外・粉嶺の《新漢記飯店》という店の
情報が登場してきました。ここは客家菜の店で相当にお気に入りの様子。
これを読んで、「私も行ってみるか！」と思ったのが随分前のこと。　　

その後、何度か香港に出かけてはいるのですが、香港郊外の粉嶺というのは、
香港島側に常宿を持つ私としては、出かけるのにそれなりの覚悟が必要な
遠さがありました。このため、「私も行ってみるか！」と意気込んだ割には、
なかなか腰が上がらない。なんてったって、九廣東鐡粉嶺站の手前にある駅から
バスで揺られてでかけた大埔汀角路大美督村《環保農荘餐廰》が往復で５時間
もかかったくらいです。やっぱり、腹を括らないと行けません。

で、２００５年夏。やっと重い腰をあげました。

九廣東鐡粉嶺站でおりて、バスを待つ。
１５分待ってバスに乗り込み「さあ！ここからが旅だ！」と
気合を引き締めたら、すぐに目的地に着いた。歩いても行けそうな距離。

「ガハハ…意外と近いじゃん！」

予約の時刻まで時間があったので、店の所在地を確認して、暫く散策。
鄙びた風情と夕暮れどきがあいまって、郷愁をそそります。

夏の夕暮れどきの粉嶺を切りとってみました。

• 化学調味料が苦手
  
• 「化学調味料を使わない店＝旨い店とは限らない」ことをよく知っている
  
• 家郷菜、家常菜に興味がある
  
• 不味い店なら沢山知っている
  
• 情報や世評に惑わされない、しっかりとした好みの基準を持っている