大珍樓新館で開催された公募イベント・茶宴に参加した際、
出席されていた珠江飯店のスタッフの方から、
珠江飯店でも茶宴を開催する旨の案内がありました。

中華街の大型店が同じテーマで食事會を開催するというのは、
大変に興味深いことでしたし、珠江飯店がグループ内に茶業を
抱えていることから、大珍樓とは違ったものが楽しめると考え、
参加することにしました。

茶会開始時刻は、平日の午後６時半。会社の終業のチャイムが鳴ると同時に
脱兎の如く退社して、やっと間に合うくらい。会場にたどり着くと、冷たい
烏龍茶が（※１）が出迎えてくれました。とても涼しげな色合い。
茶宴開始の挨拶のあと、優雅な所作による茶藝が披露されました。その後、
各テーブルで店のスタッフによる茶藝で、鐵観音茶（※２）が振舞われました。

奇しくも、珠江飯店と大珍樓という二つの大型店の
茶宴に続けて参加できたことを嬉しく思います。

珠江飯店は、グループに茶業を抱えているだけでなく、
社長自身の茶への造詣もあるので、茶を愛し、茶にこだわり、
茶藝を披露し、茶の素晴らしさを紹介する「茶宴」を
既に何度も開催していることは、素晴らしいと思います。

その反面、「茶宴」という前提や茶へのこだわりが強すぎる
ためか、茶の香り優先するために、料理の完成度が低くなっている
ものがありました。料理が萎縮していると表現したらいいのでしょうか？
このあたりは改善の余地があると思います。
茶を足かせにしてはならないということです。

珠江飯店の社長はいいます。「茶宴はいつも実験です」。
実験！大いに結構、失敗作も全然平気です。
我々も付き合いますので、後ろ向きでない料理を
作っていただきたいものだと強く思いました。